ロボットと人間が共に暮らす未来社会
超近代的巨大都市国家
メトロポリス
この国家の実権を握る男・レッド公
彼は世界支配を望んでいた
ある事件を追って
私立探偵・伴俊作とケンイチはメガロポリスへ
そこでケンイチはひとりの少女に出逢う
彼女の名は”ティマ”
2人はやがて”心”を通い合わせてゆく
が
ティマはレッド公が亡き娘に似せて造らせた、世界を支配するための切り札
ロボットだった
彼女は自分の”正体”を知らない
彼女の”正体”を知り、レッド公を義父に持つ青年
ロック
彼はレッド公が至高の座につくべきだと信じる
機械人形などではない!
義父(ちち)こそが!
レッド公こそが至高の座に!!
だからロックは許せない
父以外の、しかも”物”にすぎない”アレ”が世界の支配者になるのは許せない
破壊するしかない
その時、ティマは自分の”正体”を知った、知らされた
自分は”人間”ではない
”人間”の”友人”でもない
人間の”支配者”という正体を・・・!
そのときティマが選んだ道は---
前置き(↑)長いなあ。
それはともかく
冒頭から映画にひきつけられる演出。
圧倒的なCGとセルアニメの融合。
見事。
ふつうCG部分(この場合は特に背景)とアニメのデフォルメキャラって微妙な違和感感じるもんだけど、最近のディズニーアニメのようにね、でもそれはほとんど無かったヨ。
見事。
背景も「マンガ的リアル」なデザイン駆使しているからだろうか。
いわゆる写実的リアルさでなく、キャラの画風に合ったリアルさ。バランスが取れてる。
いや単なるひいき目かもなあ。原作が手塚治虫先生の作品だし良く見たい。
そう、手塚といえば、ちゃんとそのテイスト残したキャラデザであった。
原作当時(50年前)に描いてたどこか懐かしい未来や、
群衆シーンも「手塚」してたといってよい。
ただ
みんなのつぶらすぎる瞳が気になったけどな。
あと、胴より前に足を出さない奇妙な歩き方も。
手塚手塚言ったついでに、そして
せっかく原作があることだし比較してみようか。
いつもは原作と映画はべつもの、
「仕事とアタシどっちが大事なの!?」的無意味な比較と言ってる手前アレだけども。
マ、いいじゃないか、ヒマだし。
・・・マンガ(原作)のが勝ってるよ。圧勝。
比べること無かったってオチ。
世界観が、人物描写が・・・
浅い! 浅いよママン! スカスカだよ、この映画。
メトロポリスのあるこの世界がよくわからない。
生活が見えない。
そこは百歩譲っても
主人公がいなさすぎ。この長丁場。
ティナとロックとレッド公、
このロックとレッド公のニセ(義)親子、ロックとティナのニセ(義)兄妹の関係をもっと物語の中心に据えて欲しかった。
物語自体はともかくアニメ(CG)ならではの見せ方な絵と、
そしてもういっこ特筆すべき感動があった。
いきなり天使のダミ声・木村充輝の歌声が聞こえてきたことと、
音楽ってば全編ジャズテイスツで、すっげーいース。
「懐かしい未来」感倍増でグー。
古き良き時代に思い描いていた未来ってな。
「懐かしい未来」感が良かったと言っても
主人公の少女の名前を「ティマ」に変えたのは正解。
元は「ミッチイ」だよ。「ミッチィ」て。
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