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千と千尋の神隠し (Catch me if you can) 2001/7/21




トンネルの向こうは、不思議の町でした。




そんなワケでやってくれたなってかんじ。どんなかんじだ。
いやそれを今から説明するってスペースですココ。

宮崎駿監督の待望の新作ということでいやがおうにも期待が高まろうというこの作品、
どんな期待かって金の動きだろう? ガンバレニッポン。


確かこれ、宮崎さんオリジナル脚本だったと思う。
とはいえ日本古来のの八百万の神々を取り扱い、
個々のエピソードもそれほど目新しいとは正直言えません。

キャラクターに関しても
千尋(千・セン)の「明るく前向きで、特別な」存在でないところや
白(ハク)の塔矢アキラなデザインなど
一見目新しさはあるものの
それ以外はいかにも「宮崎作品」なキャラばかりという印象。
もちろんそれがいいんだけど。
マンネリとはブランドだから。て、私が勝手に思ってるだけだけど。


さて、
映画鑑賞の前に評判を聞くのは私の本意とするところではないのですが
これだけの作品だと、否が応でも耳に入ってきます。
その中で比較的多かったのが

エンターテイメントとしてはもちろん、作品の時代性・メッセージ性が見事。

といったこと。


つまり昨今の娯楽性主体の作品群と比較して
それだけじゃない大事なこと、「生きる力」と表現してたけど
確かに感じたそんなメッセージ。
仁義礼知信厳勇といおうか、そんなこと。そこを描いたことが偉大だと。
たかがアニメで思想があるのがすごいと。

果たしてそうか。私の意見は逆。

メッセージが見事に伝わるのは
エンターテイメント性が見事なんだからじゃないのかな。
いやむしろエンターテイメント性あっての「伝えたいこと」じゃないでしょか。
だってこれは「映画」ですもの。
偉大なのはこの映画が素晴らしきエンターテイメントであるという、この一点。


全編を貫く音と映像との融合、
とくにクライマックス、白が自分の本当の名を思い出すあの瞬間のカタルシス。
さらに
主ストーリーの横、画面端でくりひろげられるエピソードに笑みがこぼれる。
脇役たちがきちんと生きている。
ぜひ個々の動きに目を凝らして欲しい。
指先の動き、歩幅、体の振り幅、肘の張り、どんな動きにもそれぞれに気を使っている。
別にそんなこと気にしなくても楽しいので良いか。今言ったこと忘れていいです。
些末にこだわるのはオタクの性(さが)か。私オタクじゃないけど。たぶん。

そういえばアニメって実写と違って映画開始直後、
まだタイトルシーンなのに客の心掴みやすい。実写より没入しやすい。
やっぱその映像がどんなリアルでも実際には「ありえない」存在だからなのか。
ありえなさ、つまり見慣れない、その違和感にインパクトを感じ主導権を握られるのか。
どうでもいいか。


つか本当、予想外に良かった。実はそんなに期待してなかったんですねー。
正直言えば、もっと「うっしゃー!」って冒険活劇少年譚な感じが欲しかったけども。
小ぎれいにまとまりすぎてるきらいはあるけれども。でも
この夏いちばんなことに誰も依存はないと思われ。


携帯の着信音をカオナシの声にしました。
「・・・ぁ」


声小さすぎて着信したのわからないってオチ。


関連作品
「ハウルの動く城」

映画公式HP:もうない(´'-'`)

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DVD:監督:宮崎駿
CD:サントラ主題歌「いつも何度でも」(木村弓)
参考:CD:イメージアルバム
参考:書籍:The art of spirited away―千と千尋の神隠し
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