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モンスターズ・インク (MONSTER'S,INC) 2002/3/5


僕らモンスターが人間の子供をこわがらせるのは
子供の悲鳴がモンスター社会のエネルギー源だからさ

人間社会のガソリン電気みたいなもの

だから悲鳴を集める専門の会社がある、それが

モンスターズ・インク


だけどこの仕事は命懸け

だって人間の子供に触れちゃうと、僕らは死んじゃう

らしい


って、人間の女の子が
お化けの世界に侵入してきたッ!!?



 などとモンスターの立場で冒頭文書いてみたはいいが、恥ず。
 思わず筆がにぶる始末。予想外の事態であった。
 以前はもっとなりきった文も問題なかったのに、これは大人になったってことか。
 だって誰しも子供の頃はすんなり「なりきれ」たはずだが、あるときそれまでの己の行為に一抹の恥ずかしさを憶え、そしてそれを隠しつつ、呟く。
 「ガキじゃあるまいし」
 いや、待てよ。一概にそうとも言えないか。子供や孫ができた友人知人を思うに、違うような気もする。子供相手にでちゅまちゅ言えないもん私。
 あれも一種の「なりきり」だよな。ただしそこには、「ホントは少し恥ずかしいし馬鹿らしいけど、私がレベル合わせてあげるしかないもんね、フフ」といった、大人の余裕と自信うかがえる。きっとこの自覚をともなった「なりきり」が大人への登竜門なんだな。
 しかし私は一生この門を通過できない気がする。
 「ゴンちゃんでちゅよ〜、バァ (*^0^*)」とか言えね。アホくさ。

 別に「モンスターズ・インク」とはなんの関係もない話だけど。
 映画? おもしろかったでーす。

 現実的な質感(体温すら)を十二分に表現しながら、マンガっぽさも感じさせる絶妙のCGっぷり。デフォルメっぷり。
 この絶妙のさじ加減がエンターテイメントだ。この本当と嘘の同居、高レベルな「稚拙」が、現実と非現実を曖昧にする。
 リアルな表現というのは現実世界をそのまま模写することはない。それはいかに「らしさ」を表すかということで、そこにはデフォルメ(省略、誇張)は不可欠だ。このバランスがディズニーの素晴らしいところ、おそろしいところ。憧れる。


 ストーリーは、笑いあり、涙あり、逆転ありの痛快爽快アドベンチャー。どんでん返しもたくさんあって飽きさせません。通信教育の広告のような陳腐な物言いですがね。
 道徳的な説教臭いお話もきちんとあります。ディズニーだもん、文部省も安心。ただあまり現代社会の腐敗を批判するのは文部省お役所的にはいただけないカモー。


 さて、私がおもしろかったとか吹いてるときは、だいたい登場キャラクターの「男として」の行動があるんですよね。
 あいかわらずよくわからん表現ですが、熱血ですか。
 そう、今の週刊少年ジャンプで言うと「ワンピース」の長ッ鼻のウソツキか「シャーマンキング」のベストプレイス・リーゼント、彼らが時折見せる3枚目キャラがの2枚目になる、あの「男」感たとえてるかコレ? 「HUNTER×HUNTER」ならレオリオですか。遡ると「幽遊白書」の桑原ってのもある。もういいか。
 今回ならギョロ目のモンスターがその(=男としての)行動目立ってたねえ。
 カッコイイー!いやマジで。たとえ日本語吹き替え版の声が爆笑問題のちっちゃいほうだとしても。


 ちなみにディズニーフルCGシネマシリーズのお約束、NGシーンもちゃんとあります。
 ジャッキー・チェーンの映画のような、エンドロールNG集。
 CGなのにNGシーン、この遊び心(つうか無駄)が日本人には欠けてんだよね。日本映画はこのへんが弱い。昔から”笑い角にも福来たる”とか言うように、深刻ぶりすぎないで、ある程度の余裕とかユーモアをもつことが大事。妙な大作コンプレックスはあるんだけどねえ。
 そうそう、NGシーンのあともまだ終わらない。まさかコレが実際に観れるとは! て、別に力入れることもないが、なかなかに、ニクイ。


 あんなキャラが愛おしく見えるってすごい映画ですな。オススメできます。(しないけど)

   


映画公式サイト:もうない(´'-'`)
PIXAR公式サイト:http://www.pixar.com/jp/


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