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猫の恩返し (THE CAT RETURNS) 2002/7/31


ハルが助けたその猫は猫の国の王子だった

恩返しは猫の国へのご招待


「猫の国? 猫の国もいいかもね。
日がな一日ゴロゴロしてるんでしょう? 天国かもね。
美味しいものいっぱい食べてお昼寝して

イヤな事はみんな忘れてさぁ


猫の国は楽園
時間の止まった楽園
悩みや不安とは無縁の楽園

「このまま、猫になってもいいかも…」

瞬間

耳が生え、ヒゲが生え、猫の姿!


「だめだハル、
自分を見失うんじゃない」

猫の男爵バロンが叫ぶ


猫の国、それは
自分の時間を生きられないものの行くところ

「猫なんか、助けなけりゃよかった!」

でも、流されてはじめて気づくこともある


「ううん、やっぱり助けてよかった・・・!」




 何が「助けてよかった」んでしょうね。わかりません。
 とはいえ、この台詞だけは紹介文に書きたかった。テーマをよく表しています。
 まあ、そういう大人の階段一歩上る系というか、幸せとは何か系なお話。


 スタジオ・ジブリ作品です。けれど宮崎駿氏ものではないです。知ってるか。
 つうか、見ればわかります。まったく別物。
 いやいや絵柄だけではありません。テンポが違う。描写の力点が違う。
 宮崎氏が重視する仕草、行動、人物描写をそれほど描いてなかったりその逆だったり。
 基本的に当作品のが宮崎氏のより「軽い」ですね。
 これは作品時間が短いのもあるのでしょう。75分。
 だからといって「浅い」わけではない。
 人間への警鐘などと片意地を張らない、またテーマを深読みしなくてもいい。
 素直に見えるがままで、テーマに思いはせつつも、笑顔で。そんな作品。


 それから、ジブリ作品と言えば豪華な声優陣。なんで俳優なんだろ。
 今回はしかし、成功じゃないでしょうか。多分。(弱気)
 特に主人公2人は良かったな。

 フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。通称バロン。
 こいつがまたカッコイイ。声は袴田吉彦氏でまたこれがイイ。
 て、EDクレジットまでだれかわかんなかったけど。それだけしっくりきてたんですかね。
 うーん紳士。ステキ。猫だけど。

 主人公ハルも、ふつうっぽくていい。
 つか友人のほうが顔かわいいくらい、ふつうすぎる顔。
 ところがなんだこの魅力は。もちろん性格付けやそれを表す行動などしっかり描いてるからですよね。が、これは声優の力もでかいと私、思う。
 ちょっとした息づかい、ふっともれるうめき声、声のトーン・・・すげーすげー。
 すっごく「っぽい」んですねぇ。
 誰だこれは。

 池脇千鶴タンだ。ラヴ。


 ほかにバロンの相棒のひとり、ムタ(声・渡辺哲)の存在はコレ、大きいね。
 濱田マリも絶妙だよ、あいかわらず。


 ところで同時上映で「ギブリーズepisode2」って25分のアニメやってました。
 架空アニメ会社ギブリーズの日常というかショートショート。
 これは年配の方や絵が好きな方にはきっとおもしろい。
 ほのぼのというかノスタルジーというか。私、好き。いや年配じゃないけどな。うん。多分。
 で、シュートショートってことですが、エピソードごとに内容に合わせて絵の表現、絵柄や演出とか使用技術が変わっててもう、たまらん、萌え。(間違い)
 もちろん声優は「豪華」です。ええ。
 ところで終わった後周りから聞こえる声は

 「なんだコレ、ぜんぜんおもしろくない!」
 「退屈」

 若人にはわからないエキサイティングっぷりだとか。
 確かに話自体はどうでもいいものばっかりだったなあ。とか。私もそう思ってみたり。


映画公式HP:もうない(´'-'`)

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