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T.R.Y. 2003/2/1

 テレビでね、やってたの。宣伝。
 織田裕二クンはあのさわやか笑顔で「日本でこれだけの映画はもうできないんじゃないかな、絶対観て下さい」みたいなことを。言って。

 オー自身タップリ。で、感想です

 これだけなら今後もうできなくていいと思った。

 ストーリーは詐欺師の話。太平洋戦争の頃、中国の革命家たちが革命のための武器調達を、天才詐欺師の名も高い織田裕二演じる主人公・伊沢修(イザワシュウ)に脅迫混じり半強制的に依頼する。この依頼に応えるために伊沢は日本軍相手に一世一代の詐欺を敢行する・・・みたいな。大筋でそんな感じ。たぶん。

 いやつまんなくはない、つまんなくはないんだが別段おもしろくもない。
 今井雅之は渋い。

 大がかりなセットとかロケとか・・・その辺は確かに「大作」だとは思いました。でも脚本が発想とかはどうなんだってオハナシでありまして。世界に通用する映画を目指すんじゃなく日本映画はまず日本に通用する映画を目指して欲しい。
 時代を表現するのなら上海の街並みとかより、まず織田裕二クンの茶髪とパーマをなんとかしたほうがいいと思う。(注意:戦時中) なに、そんな些細なことだって? 甘いナー、甘いよ明智クン。そーゆーところから完全犯罪は崩れていくんだ。もしかしたら反体制というか何者にも屈しないという伊沢といった意味がそこにはこめられているのかもしれないとか思ったり思わなかったり。(ヒント:思いません)


 しかし、この映画の軽いノリは実はスキ。切れ者天才詐欺師なのにひとっつもそうは見えない愛嬌ある伊沢クンは天才詐欺師ゆえのペルソナ表の顔でありながら、腹にはイチモツもっている、なんて設定は多分無くって単に織田裕二の力量ゆえのノーテンキぶりだろうけどそこが良いよね、ハリウッドに対抗するとか考えなければ充分楽しい出来。
 音楽も。
 冒頭近くの上海の街並みをバックに流れる中国語の歌とか、初めてです、私初めてです。初めて映像作品を見て心底そこに行きたい、その時代を歩きたいと思いました。いままでそう思ったことがないわけではないが、これほどの瞬間風速的な憧憬は初めてで。そのシーンは映像と音楽のコラボに完璧にやられました。
 他の音楽も個人的には良・好。主題歌も、これは織田裕二の歌だけど良い。織田裕二の歌ってない箇所が。


 織田裕二ダイスキなんよ、私。いやマジで。



作品公式HP:http://www.try-movie.jp/
L Company(今井雅之所属)公式サイト http://www.ceres.dti.ne.jp/~elle-co/
Amazon.co.jp アソシエイトT.R.Y.:DVD原作
DVD:監督:大森一樹
DVD:主演:織田裕二
CD:サントラ主題歌(織田裕二の)
関連書籍:井上尚登(原作者)「T.R.Y.」関連いろいろ

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