|
|||||
シカゴ CHICAGO | 2003/5/1 | ||||
|
|||||
まいったー!! これはすばらしいおもしろい。アカデミー賞6部門受賞(作品賞・助演女優賞・美術賞・衣装デザイン賞・音響賞・編集賞)は伊達じゃない。 「舞台も映画も超えた、史上最高のエンタテインメント誕生」 キャッチコピーに偽りなし。 ストーリーはいたって普通の外道が繰り広げる鬼畜な人生設計交差点。 スターを夢見るロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)が劇場の支配人か何かに紹介してやると男に騙され抱かれバレて怒って殺人してブタ箱行き。そこではロキシーが憧れていたスター、ヴィルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)も夫殺しの罪でいた。しかしヴィルマはその殺人スキャンダルを利用し、獄中にあるにもかかわらず事件以前より有名になっていく。それでロキシー「あたしも有名になりたい!」。真似るなよ。そこで金しか目がない辣腕弁護士ビリー・フリン(リチャード・ギア)を雇って「ロキシーの愛人殺しはえん罪だ!」とメディア操作をうって結局なんかロキシーもヴィルマも大スターになっちゃうという、いいのかそれで。最後は殺人者でスターになっちゃった舞台で2人は客席に向かってマシンガン掃射風演出もあったりでアメリカばんざーいばんざーい。そんな「シカゴ」はもともと実話です。 まず冒頭のゼタ=ジョーンズの「ALL THAT JAZZ」でノックアウト。この曲はこの作品のテーマソングみたいなもんですね。その後ギアのタップダンス(「ALL I CARE ABOUT」)や腹話術(「WE BOTH REACHED THE GUN」)とか有名シーンがいろいろ続くわけですが個人的にはゼルウィガーの魅力にずがーん。あの舌っ足らずな歌声と背中はとても「ブリジット・ジョーンズの日記」のあの人とは思えない。「ブリジット」観てないけど。 ミュージカルだからって敬遠しがちなあなたにもオススメ・・・そんな宣伝感想文句よく耳にしますが、実際違和感ないミュージカル導入です。ほんとか? いやあるだろう違和感。ミュージカルシーンではDJのトークが入ってから歌になるんですが、これはロキシーの空想に入ったという合図なんですね。ロキシーの精神世界がミュージカルシーンなんです。このつくりはうまいとは思ったが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もそうだったかしら。とにかく苦手な人は「いきなり歌う」というそれだけでもう違和感だろう。「シカゴ」だろうが「ダンサー」だろうがNHKだろうがそのへんは一緒だ。ただ違和感あるからつまんないかというと、それは別の話じゃないですかね。 歌い出すとそのシーンの迫力は圧倒的で、ブラッド・ピットの「スナッチ」なみのスピード感でたたみかけてくると言えばわかる人にはわかるでしょう。とにかく終始、歌い踊りノンストップノーブレーキング! 後世、ミュージカル映画を語るときには欠かせない作品です。私が語るときですけど。 マ、とかなんとかいって実際のトコロ、前半少し退屈なところはありました。リチャード・ギアのタップにしても、それよりさらに歌も、個人的にはそれほどキレがあるという印象ではなかったし、メインの2人の女優のスタイルも別に良くないし、ゼルウィガーはダンス控えめ(笑)だし、さっきいったスピード感や編集力もカメラワーク・カットインによる、ワンカットでは目立つ「アラ」のごまかしかもしれません。がしかしこれはミュージカルではない、映画なのですよ。そのごまかしとは即ち「技術」なんです。ダンスも歌も味はあるし。 結局ギア&ゼルウィガーの腹話術シーンやゼタ=ジョーンズの「捨て身」のダンスシーン(「I CAN'T DO IT ALONE」)など基本的にエンディングまでなにがなにやらわからんうちに口開けてぽかーん。もう最後のダンスシーン(「NOWADAYS/HOT HONEY RAG」)なんておもわず気持ちだけスタンディングオベーション。(立ちません) 恋愛でなく社会をテーマに、しかしあくまでコメディを忘れないその姿勢、提言でなくカリカチュアなそのアプローチ・・・いやそれは深読みか。たんにショッキングに仕上げただけかしら。でも内容に「皮肉」なんてこめなくて表層の楽しさだけでも良いと思うんですよ映画なんて。もちろん私はこの「シカゴ」、豪奢でセクシーでスピード感はありつつどっしりと芯もある、もう徹底してエンターテイメントだと思いまーす。それも第一級の。 公式BBSで大人気、ジョン・C・ライリー(エイモス・ハート)の哀れさも必見。ミスタセロファン♪(「MISTER CELLOPHANE」) あーDVDとサントラが欲しい。ホント欲しい。 いやコレ観るための「俺映画館」が欲しい。ホームシアターじゃないよ。映画館だ。 ビバ、シカーゴォ!! 2004/2/3 「再びシカゴ」 やっと買いました、サントラ!! 映画の感動、再びです。聴くだけで楽しい。ライナーノーツ読んでもっと楽しい。 映画版がロキシーの一人語り邂逅的側面があったことは上にも書いてありますけど、それ故にカットされたヴィルマのナンバーなど多いことがそのライナーノーツからもわかります。…危険。かなり欲しくなってます。ミュージカル版サントラ。いや舞台が観たいのがいちばんなんですけど、手の届くところでまずサントラ。それで少し調べたんですけど、「ロキシーで聴くならブロードウェイ、ヴェルマで聴くならウエストエンド(ロンドン)」だとか。なんですと!? 1枚じゃ終わらないんですね。 実はサントラって買ったのは生まれて初めてで、あんなもの販売会社にうまく煽られて、挙げ句財布の中身搾取されてるだけじゃないかと思っておりました私なんですけど、なるほど需要があるのがよくわかった。もうどんどんのせられてやる。 あ、そんなわけでそこかしこにある「」に囲まれた英字はそのシーンで使われてる曲名だったりするのです。自己満足です。 |
1920年代、ジャズと酒とタバコの煙の時代だ。 冒頭の「ALL THAT JAZZ」。すごいぞゼタ=ジョンズ、迫力ある歌とダンス。 ロキシーの空想世界がミュージカル部分という構成。 女看守ママ・モートン(Rapを封印、クイーン・ラティファ)は袖の下の有効性を歌う。(「WHEN YOU'RE GOOD TO MAMA」) 演出過剰のやり手弁護士ビリーはパンツ姿にもなっちゃう。いろんな意味でやりすぎ(笑)(「ALL I CARE ABOUT」) 大好き腹話術シーン。ギアだけでなくゼルウィガーも見事なシーン。(「WE BOTH REACHED THE GUN」) ビリーの法廷戦術炸裂ナンバー「RAZZLE DAZZLE」. そしてスターになったロキシー舞い上がって歌う「ROXIE」。背中がえっちぃぞ。 人気をロキシーに喰われたヴェルマは、そのロキシーにコンビを組もうと捨て身でもちかける。(「I CAN'T DO IT ALONE」) いやもういろいろ言い出すとキリがないんですよね。最高。 法廷のヴェルマ。ゼタ=ジョーンズもこうやって見るとけっこうふつうにかわいいね。 |
||||
映画公式HP:http://www.chicago-jp.com/ |
|||||
シカゴ:DVD、原作(脚本&エッセイ集)(文庫) DVD:監督:ロブ・マーシャル DVD:主演:レニー・ゼルウィガー DVD:助演:リチャード・ギア、 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ CD:サウンドトラック 参考:CD:シカゴ THE MUSICAL<ブロードウェイ・オリジナル・キャスト盤> 参考:CD:シカゴ THE MUSICAL<ロンドン・キャスト盤> 参考:CD:クイーン・ラティファ(女看守ママ・モートン役) |
|||||
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||