館top
ロッカーズ (ROCKERS) 2003/9/25
好きなのは、女
得意なのは、けんか
でも 愛しているのは ロックンロール!

 や、メインキャッチコピーは「一発演っちゃろうぜ!!」のほうかな。でも上に書いたほうも内容よく表してるし良いか。
 陣内孝則監督の長編初監督作品ですね。自伝的内容で、彼がかつて著した自伝的小説「アメイジング・グレース」とほぼ同様のテーマだと思われます。

 陣内がかつて、1980年代初頭ですが、「Th eROCKERS」というバンドで音楽活動をしていたのはわりかし有名な話です。単純だがマシンガンのようなビートのきいたサウンドと派手なルックスで、福岡近郊在住の方なら今でもラジオなどでたまに名前を耳にすることがあるという、そういうバンドですね。ARBやTHE MODSなどといわゆる「めんたいビート」「めんたいロック」と称される音楽の一翼を担った伝説的なバンドです。だそうです(笑)
 詳しくは上記ワードでGoogle検索などしてみると一発でしょう。

 その「ROCKERS」がインディーズからメジャーに躍り出るさまを、陣内とギタリスト谷信雄の友情を絡め、なんか勢いだけでつくってしまった映画ですね。
 小説「アメイジング・グレース」のほうは、私は読んだことはないですけど、どうやら谷信雄ばっかりフィーチャーされてて、読むと少々辟易するといった感想も多いです。でもこの映画はそこまではないですね。ただ陣内=ジン(中村俊介)より谷信雄=タニ(玉木宏)を見せたいという感じは、映画にもありました。
 あ、そうそう。谷信雄さんっていうのは1996年でしたか、バイク事故で亡くなっていらっしゃるんですね。小説もそれをきっかけに「谷信雄というすごいギタリストがいたんだよ」というスタンスで書いたと陣内本人も言っており、映画もまあ、そういうことですね。


 つうかですね、この映画について細かいことごちゃごちゃ言うのはなんかもう嫌。映画のつくりとしては、あからさまに荒い。あからさまな伏線がなにも触れられないまま終わってたり、ギャグも理不尽かつベタ。昭和のバラエティドラマのようです。時代背景もよくわからない。現代と1980年代初頭が入り乱れて、まあこれは実は意図して曖昧にしたらしいんですけどね。
 ストーリー的には20年前テイスト欠かせないんだけど、はっきり決めちゃうと撮影場所限られてしまう。ここ10年で博多の街はおそろしいほど様変わりしたから時代設定しちゃうと撮りようがない、と。

 ああ、だからもうですね、なんでもいいんですよ。すごいスピード感というかビートというか、映画自体がめんたいビートですね。観てるうちに最初はあんなに恥ずかしかったギャグもクセになります。楽しい映画を観た!そういう感じですね。


 「ロッカーズ」のメンバーは今をときめく若手ばかりですね。中村俊介、玉木宏、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史。
 中村俊介は、いいですね。実は2時間推理ドラマの刑事役でちょこちょこ見かけるんですが、この演技は最低でして、どうなることかと思ってましたが一安心です。2時間のほうはおぼっちゃんな感じなんで、演技の幅が狭いというか勢いでごまかせるというか、ジンのようなはじけた役のほうが合うのかもしれませんね。いや失礼、ファンになりかけております。
 しかし、最近、ドラマ「木更津キャッツアイ」関連の男優ばっかり見かける気がしますね。ドラマの宣伝文句だけでなく、後で振り返ったらほんとに「伝説のドラマ」になってるかもしれない(笑)


 ちなみに話題のライブシーンですが、正直指とか合ってねえ・・・とかはもうこの際どうでもいいほどステキ映画なんですが、合ってないってことはじゃあ誰が演奏したんだってことですよね。音源は当時のものでなく新録だそうです。
 それは「ROCKERS」と同時代、北九州市に端を発する「ROOSTERS」、これが1984年に「ROCK'N'ROLL GYPSIES」となるんですけど、その彼らの演奏です。つまり同時代同場所で同じ空気を吸った「仲間」の演奏でして、これは力入ってますよね。(ボーカルは中村俊介)しかしバンド名も曲名もアルファベット多くてわかりずらいなあ。(←日本人)

 サウンドといえばこの作品、麻生祐未、大杉漣、小泉今日子、佐藤浩市、鈴木京香、中井貴一、白竜、モト冬樹といったゲスト出演陣がなぜかすごいんですけど、そのなかの大杉漣が劇中でうたう歌がまたたまりません。「恋の確定申告」だったかな。もうベタベタすぎて泣きそうです。感・動。
 福岡のカリスマ・沢田幸二の声も聞ける! (ついでに深町健次郎も)


 バンドシーンはほんとに熱い。特に最後のコンテストシーンはもうどうしようホントこれ。福岡に生まれてよかったー!! 山笠があるけん博多たい! イエーーー!!

博多もんのこころいきばみせちゃるけん!


玉木宏(右)ば「ウォーターボーイズ」のときよりかっこよか〜。


この2ショットばっかりばい


佐藤隆太くん、好いとーと。


いまどき眼鏡ば取ったら美人になる設定とか使いようと。そんなタニの彼女役・上原美佐ちゃん。かわいか〜。


東京進出ったい!ばってんこの2年後解散たい・・・。


これが本物「ROCKERS」ばい!


けっこうかっこいいとよ。男のくせに化粧ばしとるけんが。

公式サイト:http://www.gaga.ne.jp/rockers/

ロッカーズ
同サントラ
陣内孝則「アメイジング・グレース」
館top
amazon.co.jp
サーチ:
ワード:
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送