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ピンポン(PINGPONG) 2002/10/01

 というアレで、松本大洋氏原作の同名マンガの映画化ですね。主役のペコを演ずるのは窪塚洋介。

 で、いまさら別に何も言うことないよ。ホントにいまさら言うことない。
 おもろい。うん、おもしろいです。原作に忠実な見た目の、いや見た目だけじゃなくしっかりと個性際だつ脇役達、CGを見事に活用した卓球シーン、そして熱血な内容。たまらんちん。

 いや、あの卓球シーンはCGだよね。
 すばらしいCGの使い方だね。このCG時代だからこそ実現した世界(たかが卓球試合だが)だ。こういう何気ないCGって大好き。兎も角観ればわかる。


 この映画は、マンガを知ってる人にとっては、実は物足りないかも知れません。マンガの内容をたかだか2時間にも満たない時間に詰め込みすぎたってのもあって、その魅力がじっくりとすべて伝えられてないですねえ。だけど「ピンポン」に初めて触れる人には楽しめる内容ではないでしょうか?
 だそうで。
 ええワタクシ、マンガ読んだこと無いッス。読みたくなりました。そう思った人がそれなりにいたようで、これは映画としては大成功だと思うさ。
 だいたい自分の好き勝手な想像で「脚色」できる原作小説やマンガと比べたって、たいがい映画が負けるちゅうに。ここで「脚色」っていうのは、「挿絵がイメージと違う」「声が違う」といったああいうことです、この場合。しかもあからさまに原作より映画のがエンターテイメント性が勝っておもしろい場合でも「うむ、これもひとつの○○だ!!」とか別物にされ、せいぜい同列扱い。というか基準を原作に置くなら、どんなに原作つまらなくて映画がおもろくても、原作超えれないのは道理でして、というか原作が素晴らしく魅力的だから故に、映画化に踏み切るのではないですかね。映画とは基本的に2時間前後でして、それまでじっくり何ヶ月何年もかけて積み重ねてきたからこそのその輝きを、そんな時間枠に簡単におさめることはできません。できるというのは驕りでしょう。だから「これもひとつの○○」、つまり別物にするしかないんじゃないすかね。原作の魅力のある側面をクローズアップする、そうすることで原作への逆輸入。それでいいですよね。もちろん、単なるプロモーションでなく一個の作品としてきちっと出来上がっていることが前提ですけど。


 「ピンポン」はぁ、クライマックスはインターハイ準決勝のドラゴン(中村獅童)との試合なんですよね。あそこでぐおおっと熱くなって泣きそうになって燃えた。だから逆に幼なじみで大親友・スマイル(ARATA)との決勝戦が、イマイチ盛り上がらなかった気がしてならない。
 卓球試合的には最大の敵がドラゴンなんですよね。エリート卓球部の頂上に君臨する男・ドラゴン。勝たねばならない相手なんです。だから試合としては最高潮に盛り上げられる。CGも笑っちゃうほど突っ走る。
 ところが対スマイル戦、これって負けてもいいんだよね、ぶっちゃけ。でも幼なじみで親友でライバルでお互い嫉妬するほど相手に憧れた者同士の対決ですからね、これはペコ的には最高に盛り上がる試合なんだよねえ。対して映画観客的には対ドラゴンのが「使命感」とかそれまでのストーリーから盛り上がる。つまりクライマックスが分散した感じ、それだけが残念。ま、長いエンディングって感じですかね。
 でもこれは「今思えば」程度で、観てるときはそんなこと思わねーです。ホントおもしろい映画でした。大満足。また観たい。熱血、泣ける! ていうか泣く。むしろ泣いた。


 松本大洋を神とあがめるちょっとオシャレな人たちにはあえてすすめませんがね。




 [2003年10月追記]
 読みました、見ましたマンガ版「ピンポン」!! すごいすごい。松本大洋さんってすごいんですね!(いまさら) マンガとして「流れ」「動き」ありながら、一コマ一コマがイラストとしても成立してる。まさにマンガ家・江口寿史さんが目指した境地じゃないっすか、これ!? 絵を描く人間として羨望嫉妬の嵐です。役者不足すぎだけど。しかし、これをここまでの映画に仕上げたのもこれまた驚嘆、そして圧巻。やったあ、ばんざーい。
 

音楽と映像の最強コラボだ。


ヒーロー見参!うおーうおー!


でた!この映画の真骨頂!


CGの使い方がお見事だ。


ピンポンのもう一つの魅力、昭和味。オババ(夏木マリ)もいる!


アクマは大倉孝二。ラヴ。


原作ペコちゃん。


地上最速エクストリームスポーツ・卓球!熱い!


ひみつおまけ 拝借フラッシュで雰囲気を体験。

公式サイト:http://pingpong.asmik-ace.co.jp/
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「ピンポン」サントラ
松本大洋「ピンポン」(原作)
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