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ベッカムに恋して (BEND IT LIKE BECKHAM) 2003/5/13

世界中の女の子たちに夢と元気を与えた
パワフル&ラブリームービー!!


 邦題もキャッチコピーもあからさまにオシャレスイートな雰囲気漂っていますが、そこは生き馬の目を抜くエンターテイメント業界ですからして、大人になって朝になっても夢見がちな頭の弱い女の子とそれに金魚のフンの如く従うボーイフレンドからいかにしてマネーを搾り取るのかが大事ってなモンですよね、じゃとりあえずベッカムでも使っとく? ギャラ高いから名前借りるだけでいっぱいいっぱいだけど。マ不景気だしー。
 というわけではなくって原題は「BEND IT LIKE BECKHAM」、BENDってのは曲げるってな意味らしいので意味するところは「ベッカムのようなバナナシュート(懐)を蹴りたい」ってことかしら。サッカー選手を目指す少女の純粋に熱きストーリーだったりしまして。

 インド系イギリス人のジェス(パーミンダ・ナーグラ)はサッカーとベッカムを愛し、男の子に混じってサッカーをプレイする毎日。ある日、そんな彼女に「一緒にプレイしよう」と声を掛けてきたひとりの女性がいた。彼女の名はジュールズ(キーラ・ナイトレイ)。ジュールズは地元サッカーチームのエースストライカーだった。彼女の誘いに乗ったジェスは、お遊びのサッカーから本格的なサッカーの道へ一歩踏み出していく。
 というのが大雑把なストーリーなのですが、ここにインド系イギリス人という要素が絡み合ってくるところが当作品の肝。

 ジェスの両親は彼女がサッカーに熱を上げることに大反対する。それはひとつに彼らがイギリスに住んでても心はインド人であること。インドの伝統と格式を重んじる両親にとって、肌をあらわに人前で飛び跳ねるような行為は言語道断だった。さらにもうひとつ、父はかつてクリケットの選手を目指していた。しかしインド人と言うことでイギリスのチームに門前払いを受けた。我が子にはそんな屈辱的な思いはさせたくなかったのだ。
 しかしインド系とはいえ、ジェスは生まれも育ちもイギリス。イギリス人の感覚をもつジェスには両親の気持ちは伝わらない。しかしもちろん、両親の自分への愛はひしひしと感じる。だから彼女は家族への愛状と友情とのはざまで揺れる。

 単にサッカーをしたいだけなのに次々と出てくるさまざまな障壁。時には周りに助けられながらも、精一杯頑張ってその障壁を自らひとつひとつ崩していくジェスの姿は心地よい。

 監督もどうやらインド系イギリス人のようだ。ゆえに人種差別に対しては並々ならぬ思いがあると思われる。が、そこはそれ。重くなりすぎることなくさらりと(「ムトゥ踊るマハラジャ」的インド臭は濃いけど)描いております。とはいえ、インド・イギリス間の歴史をきちんと知っておくことで鑑賞の際の作品納得度没頭度がまったく違う。ぜひ公式サイトの解説など目を通して頂きたい。他にもアイルランド人差別や性差別など、サブリミナル的にちりばめられた問題は多彩です。(多分)

 出演陣は皆キュート。これは男性も含めて。特に主要男性陣はジェスの父親をはじめ、チームのコーチ・ジョーやジェスの親友・トニーなど、なにかしら挫折やコンプレックスを持っており、夢叶わなかったリアルさが物語に深みを与えています。ちうか彼らがいるからジェス自体の物語はご都合主義で展開しても絵空事感が薄れてる?(訊くな)


 正直、映像自体はせいぜい佳作に過ぎないと思う。ちりばめられたサブストーリーも消化しきれていないし、多くちりばめられてるゆえ、逆にもっと掘り下げたほうが良いと思える部分が説明不足いなった感がある。それがどうした。観賞後の爽快さ高揚感があればよい、嗚呼あればよい。


 題名で食わず嫌い勿体ない。外見じゃないよ大事なのは中身。ぜひあなたにもおすすめしたいムービーです。


 あなたはベッカムのどこに恋していますか? 外見ですか、それとも・・・?


 マ、私はカーン萌えだけれども。


映画公式HP:http://www.albatros-film.com/movie/beckham/

Amazon.co.jp アソシエイトベッカムに恋して:DVD原作(脚本&エッセイ集)
DVD:監督:グリンダ・チャーダ
DVD:主演:パーミンダ・ナーグラ
DVD:助演:キーラ・ナイトレイ
CD:サウンドトラック
参考:書籍:ベッカムに恋して―オリジナル・シナリオ対訳
参考:CD:シュズネ・ルイス(元オール・セインツ)


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