「キューティーハニー」

キューティーハニー　（CutieHoney）

2004/5/27

だって、だってなんだもん。

　なんだそのコピーは。
　というわけでこれまで何度制作されたかわかんない永井豪原作のマンガ「キューティーハニー」の実写版最新作ですね。18禁じゃないです。ゴメン。
　主演はサトエリこと佐藤江梨子。ジョージアのCMで男物のスーツ着てたときはぶん殴ってやろうかと思いましたが、ハニー最高！　ていうか女性がが背広着るのはなんで法規制しないんすかね。あとつけヒゲとかも極刑にしたほうがいいと思うんですけど。

　「デジタルコミック・シネマ」と銘打って、アニメでもない、実写でもないってどんなんだと思ったら、うわーすごい。人間コマ撮りに絵の背景合成でした。右図みてもらえばわかるんですけど、不安でしょコレ？　ばーかばーか！　いやもうすっごいカッコイイんですよ。まじめに。さすが「エヴァンゲリオン」の庵野監督です。
　見せ方がすごい。実写にアニメは入るは、極端すぎるアクションだは、ディズニーよろしく登場人物が歌いだすは、台詞はアニメのノリで過剰に芝居がかかってるは、冷静に観るともうムチャクチャで恥ずかしいことこの上ないんだけど、いや最初は確かに恥ずかしかったんだけど、冒頭、片桐はいり役のゴールド・クロー（逆）が叫びます。「誰だァ！？」　サトエリ答えて曰く、「愛の戦士、キューティーハニーさっ！」　瞬間流れる「ちゃらっちゃちゃちゃっちゃっちゃっちゃらららー♪　このごろはやりの（略）」にタイトルバックどんっ！　で違和感ぶっ飛びましたね。世界にハマりました。もうどんな学芸会でもどんとこい。

　言っちゃうよ、むしろ言い切っちゃうよ。私はこの作品に日本映画の未来を見ましたね。庵野秀明という男はやはりすごい。世のアニメが現実世界の模写というリアルに傾倒していくなかで、あえてコレ。アニメの良いところは骨董無形だと私は思うんですけど、実写でここまでかっこいくソレやられたらアニメの立つ瀬がないわな実際。まあこれがアニメ・特撮畑の庵野氏じゃなかったら、アニメファンの私としてはかなり落ち込んでたかもしれないです。
　つうわけでオススメ。心底オススメ。ていうか別にススメないけどDVDを私に買ってくれてもいいよ。続編もつくって欲しいなあ。キューティーハニーでなくっていいから。（駄目）

　ちなみに、キューティーハニーのコスチュームは露出高そうですけど、実は肌色全身タイツで（胸元以外は）健康的お色気ですよナメやがって。でも、あわあわおふろシーンや下着姿でふにゃふにゃ開脚とか街中ぷるぷる疾走とかあるので安心されたし。18禁じゃないけど。ゴメンな。

　しかしハウエバー、敵ボスのシスター・ジル演じる篠井英介さんは18禁。なんかえろい。安心されたし。よくわかんないけど。