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ボウリング・フォー・コロンバイン (Bowling for Columbine) 2003/5/22

こんなアメリカに誰がした?

 ドキュメンタリー映画です。おもしろかったです。
 以下、説明がいつも以上に上手くできない予感があるので、いっそ開き直って新学期が始まった際の校長先生の挨拶の如くダラダラと述べちゃおうって感じー。なので言ってることわかんなくなったらざんねんむねん、ごめんねパパ、ホントのあたしを見つけるまでBad Girlでいさせてー、まる


 1999年4月20日、アメリカ合衆国は旧ユーゴスラビアのコソボ紛争における最大規模の爆撃を敢行しました。その1時間後、コロラド州リトルトンのコロンバイン高校にて同校在学中の少年2人が、高校に乗り込み銃を乱射。12人の生徒と1人の教師を殺害したのち、自殺するという衝撃的な事件が発生しました。ありましたよね。
 さあ、ここで発生するのは事件の分析。もちろん爆撃問題など見過ごされますが、そんな生活に直接関係ないことにかまってられません。教育が悪い、テレビゲームが悪い、人種問題だ、ロックだ、失業率だ。ヒステリックに騒ぎ立て一部地域では少年2人がファンだったといって、マリリン・マンソンのライブがアナーキーだと禁止されたりもう日本もどこも一緒だなあ。

 タイトルの「ボウリング」っていうのはこの事件を起こした少年2人が、その日の朝、学校に乗り込む前にボウリングをして遊んでたこと、また彼らがボウリング部だったことに由来するのですが、「じゃあ」とマイケル・ムーアは問うのですよ。
 「マリリン・マンソンのライブを禁止するのなら、なぜボーリングも禁止しないのか?」

 そゆことで彼は、この銃乱射事件からアメリカ全体の銃問題に切り込んでいくのです。が、その方法がもう、なに、電波少年? アポ無しで関係者に突撃取材ですよ。まあ実際ヤラセもあるのかないのか知らないけれど、テーマは強烈にこっちに訴えかけてきますのでそれで良いのです。逆に言えば、都合の悪いことは言ってない恐れもありますよね。例えば「カナダでは家の鍵をかけるものはまずいない」という話がでてきますが、それは「(田舎では)かけない。(都会ではやはり鍵はかける)」ということとか。嘘は言ってないけど制作者の望む考えに誘導ってアレで。そこは観る者のバランス感覚の問題でしょ。そして大事なのはそんな事象そのものではないしー。


 コロンバイン事件はもちろん、いろんな戦争、事件の生々しいショッキングな映像や音声流れます。辛辣なインタビュー、ナレーション流れます。衝撃の数値データ流れます。ドキュメンタリーですから。しかし数々のロックな名曲、マット・ストーンのアニメとコラージュされカリカチャライズされた「アメリカの現実と正義」は立派にエンターテイメントにもなってると思います。飽きません。おもしろい。まー、でもストーリーあるわけでなし、評価の難しい映画ですよね。私は好きです。
 異論反論意見感想、お待ちしておりまーす。


 ちなみに銃の的としてボウリングのピンを使うこともあるそうです。
 人型で急所の確認に適しています。


関連作品
「華氏911」


地味に公開されました。チラシも意味深ではあるけど、地味。


絵になるよね、このおっさん。
(監督です)


マリリン・マンソンも語る!

映画公式HP:http://www.gaga.ne.jp/bowling/

Amazon.co.jp アソシエイトボウリング・フォー・コロンバイン:DVD
DVD:監督:マイケル・ムーア
参考:書籍:マイケル・ムーア「アホでマヌケなアメリカ白人」
参考:CD他:マリリン・マンソン(はーどろっかー)
参考:DVD:マット・ストーン(サウスパーク原作者)


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