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ロボコン (ROBOT CONTEST) 2003/9/18
ぼくたちに足りない部品は何だろう。

 2001年「ウォーターボーイズ」、2002年「ピンポン」・・・そして2003年、理数系の青春。という、私好きのする青春モノってことで期待大。しかも心の映画「ウォーターボーイズ」を引き合いに出されたらもう、これは・・・!

 ロボコンっていうのは石ノ森章太郎先生のあのでんがらがっちゃじゃないですよ。発音的には「カレシ」とかと同じですね。平坦な発音。
 「ロボットコンテスト」ですね。このロボコンにもいろいろあるんですけども、題材となったのは「高専ロボコン」。これは正式名称を「アイデア対決・高等専門学校ロボットコンテスト」といいます。「アイデア対決」ってのが付くんですね(笑) 今年で16回目を迎えます。全国に62校ある高専(=高等専門学校)の学生たちが、毎年出題されるテーマにしたがって一定条件(費用・時間・動力源・重量など)を満たすロボットを開発し、フィールド内でバトルを繰り広げるトーナメント方式のこの大会は今や学生達の憧れ。だとか。高専入学志望者の約半数が「ロボコン出場」を動機の1つにあげている程。らしい。


 長澤まさみ演じる徳山高専のおちこぼれが、まあよくありますよね、成績悪くて補修とか追試受けるかもしくは、先生の言う条件をクリアすることを課せられる。今回は部員の足りない第2ロボット部に入りロボコンに出るというのがその条件なんですね。第2っていうからには第1があるわけなんですが、そっちはつまりエリート。第2はおちこぼれ、ただし彼らは熱くなれないだけで、いったん熱くなったときは実力はエリートを凌駕するという・・・ほんとによく使われるやり方だなあ。でもよく使われるのは効果的だからだ! 確かに燃える! 熱い!

 ぶっちゃけますと、はっきり言って「ピンポン」とかにかなうわけでなく、ミニシアター感の漂う映画ですね。作り込みも甘い。もっとやりようがあるだろうって思うところは多々ありますね。第2ロボット部の顧問・図師先生(鈴木一真)なんかもっとうまく使いたかったなあとか思いますよ。って誰だ私。
 また高専関係者から見たらさらに不具合が多いかもしれません。たとえばロボコン会場一つとってみても、決勝大会も本当は国技館で行われるそうですが、予算の関係で、徳山市の体育館を使ったということです。会場の周りでは、入り口にちょこちょこのぼりが出ているだけだが、本当はもっとにぎわっているようですね。
 とりあげちゃうといろんな部分でキリがない。じゃあ、この映画はつまんないかっていうと、否。

 主人公の長澤まゆみの魅力がまずすばらしいですね。笑顔かわいすぎ。歌もうまい。劇中で山口百恵の歌うたっちゃうんですけど、これがまた、なんつーか、イイんです! そしてメンバーの小栗旬、伊藤淳志(あつし)、塚本高志も熱い。ガキどものこの、最初魚の腐ったような目が次第に輝いていく様はやっぱりわくわくします。
 とかつって、そんな盛り上がりあるわけじゃないんですけどね。ロボコンの大会での戦いもクライマックス分散してたし、さっき言ったアラの部分になるんですかね。それになにしろ舞台が山口県徳山市(田舎)ですからして、もう基本的に雰囲気がユルユル。もどかしい方もいるでしょうが、いかにも徳山という感じです。あ、いまは周南市っていうんですかね。コンビナートが印象的なとこですね。物語冒頭で長澤まさみが自転車で疾走するシーンとか忘れられませんね。
 とにかくこのまったりが親近感とリアルを呼び覚ましているのです。と思うことにするのでした。


 音楽は基本的に印象に残ってないんですけど、予告にも使われたエンディング・テーマ「Saturday Night」はグッときますね。このへんのノリはまさに「ウォーターボーイズ」ライクです。70年代に大ヒットしたベイ・シティ・ローラーズの楽曲を元ピチカート・ファイヴの小西康陽や、ライムスター等との共演でもよく知られるWack Wack Rhythm Bandとこずえ鈴がカヴァーしてますが、これがまた私好みで、エンディングでなく劇中でもうまく使ってほしかった。
 けどエンディングに流れてるの聴いてるだけでも、映画の印象がぐんぐん良くなってくるんですけどね。不思議だ。


 ちなみに主人公たちのロボット・BOXフントの最大のライバルとなるロボットが、紅い箱を15段一気に積み上げられるもので、これは名前は劇中には出てきませんが富山商船高専制作のロボットです。BOXフントが8箱一気積みできるんですけど、それがすごいというアプローチかと思ったら、あっさりライバルのがすごいです。いいのかそれで、と観ながら思いましたよ(笑)
 ちなみにこの富山商船のロボットをたまたまテレビで古厩監督が見て感動したのが映画制作のきっかけだとも聞いています。監督はどっかのインタビューで「主人公たちの最強のライバルとなるのは富山商船のマシン、このロボットをぜひ作品の中に撮りたい」とも言っていますね。


 繰り返しますが、正直A級とは言い難い作品です。でも今見直したら私の心の映画「ウォーターボーイズ」だって作り甘過ぎですもんね。思い出で美化されてる。けれど美化されるに足る心意気がないと美化すらされない! 
 もし私が役者でこの映画に出ることができてたとしたら、役者人生のもっとも誇りうる仕事のひとつとして掲げるであろう、そんな映画ですね。

ご存じでしょうが左下、伊藤淳志は元チビノリダー。


観客のバトル開始時カウントダウンの雰囲気がちょっとこわいぞ。
3,2,1・・・!


長澤まさみちゃんて写真映り悪いなあ。


地方大会までは学校の実名が出てた。


映画における全国大会。


実際の大会。派手。


これが富山商船のロボットだ!


右端は第1ロボット部部長・豪原役の荒川良々。「ピンポン」にもでてる。イカス。


徳山高専。


ASIMOも期待はずれに登場するぞ。

公式サイト:http://www.robocon-movie.com/
NHKロボコン公式サイト:http://www.official-robocon.com/

ロボコン
同オリジナル・サウンドトラック
「ウォーターボーイズ」シリーズサントラ
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